Photoshopの修復テクニックで、何度でもやり直しが出来る修復ブラシツールの使い方を説明させて頂きます。
綺麗な漆の面にあるホコリ、光沢面のキズ等々、非常に目立ちますね。
綺麗にしておけば良かったと思っても、薄暗く肉眼では見えにくかったり、綺麗にする時間がなかったり、ケースの中でそもそも触ることができなかった等々、あります。
この方法を使えば、綺麗に修復することは勿論、いつでも元に戻せて、元画像を現像しなおしても対応できます。
Photoshopレタッチの基礎
必ず守る事
レタッチをしてく上での大原則ですが、
とにかく、元画像は直接編集しないという事です。
既にご存知の方には当たり前の事で、釈迦に説法かもしれません。
それでも、コンテンツによる塗りであるとか、今回これから説明させていただく、スポット修復ツール(絆創膏のアイコン)は直接使ってしまうことが多いと思います。
簡単ですからね。また、やり直しもすぐできるだろうという気持ちにもなります。
しかし、無数にある埃やごみの場合、やり直しもしたくないのですが、事情により現像をし直す必要に迫られることもあります。
- 被写体を少しだけ明るくした。
- 僅かに角度を変えた。
- ハイライトを調整した。
等々、本来それらの処理をしてから埃やごみを取るのが理想ですが、事情によりそのようにできないことがあります。
そうなると、残念ですが、もう一度やり直しで、手間と時間がかかってしまいます。
出来れば、このような単純で、スキルも上がらないような作業は、一度でも済ませたいですね。
元画像を非破壊でゴミを取る方法
だいぶ勿体ぶったようで失礼しました。
こんな画像があったとします。実は、この黒いアクリルの台の上には美術品がありました。
話はそれますが、こういう単調な黒なら、ダスト&スクラッチで消せることは消せます。
レイヤーを複製して、複製したレイヤーをスマートオブジェクトに変換。
その後、ダスト&スクラッチを掛けるとスマートフィルターとして、これも何度でもやり直しがききます。
マスク等を使って、アクリルの部分だけフィルターが掛かるようにすれば、良い訳ですね。
元の画像は背景として残っています。
これも非破壊の方法の一つです。
ただ、ゴミの大きさと処理する面のテクスチャーにもよりますが、フィルターの掛け方によっては、テクスチャーが失われてしまい、のっぺりしてしまいます。
よくある、人物の肌の整え方というPhotoshopのテクニックで、紹介されている、ハイパスを使っても同じです。
ハイパスを使う方法、これが上級テクニックのように紹介されますが、プロのレタッチでは使われていないので、注意が必要です。
たまにポスターの画像で、異様に人肌がのっぺりしたものがあり、リアリティに欠けていると感じます。
失礼しました。横道にそれました。
以下手順を説明させて頂きます。
画像を開き、新規レイヤーを作成します
スポット修復ツールを選びます
キーボードのJがショートカッキーです。
“スポット修復ブラシツール(J)”とありますね。その(J)です。
Jを押しても別のツールであれば、Shiftキー + Jでツールを切り替えます。
“全レイヤーを対象”にチェックを入れます。
デフォルトで、種類:コンテンツに応じる テクスチャを作成 近似色に合わせるになっていると思いますが、確認してください。
全レイヤーを対象のチェックを忘れずに入れます。
スポット修復ブラシツールで修正します
元画像の上にあるレイヤーを選択して、修正していきます。
レイヤーリンクもして、修正したレイヤーがずれないようにしておきましょう。
一度、PSDファイルとして保存して、時々、上書き保存していきます。
ブラシの大きさは、最低限のサイズに調整して修正します。
ブラシの大きさの調整ですが、Windowsであれば、Altキーを押しながら、マウスの右ボタンを押している状態で、上下で硬さの変更、左右で、サイズの変更ができます。
Macなら、Optionですね。
右クリックして、スライダーを動かさなくても簡単に、ブラシのサイズと硬さを変えられます。
これは、他のブラシ、消しゴム等でも同じように操作できます。
慣れれば、素早く簡単にできますので、お勧めです。
修復後のレイヤーは下図のようになっています。
元画像を現像し直しても、明るさが大きく変わらない限り、差し替えだけで、このレイヤーが使えるので、修正は一度で済みます。
また、レイヤーになっているので、消しゴムで消せば、部分的にも元に戻せます。
次に、ゴミ取りの作業があれば、ぜひ試してみてください。
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