花火大会 打ち上げ花火の撮影

花火大会の打ち上げ花火、綺麗に撮りたいですね。一眼レフ、ミラーレス一眼での撮影のポイントについてお話ししたいと思います。用意するもの、実際の撮影について説明させて頂きます。

花火大会 打ち上げ花火

目次

用意するもの

一眼レフ、ミラーレス一眼  やはり、バルブモードがあるカメラが条件です。

レンズ  通常の場所であれば、標準ズームで間に合うかと思います。

三脚   しっかりとしたものが欲しいです。縦構図が多いので安定性が大切です。

あれば、カメラに取り付けるL型ブラケット。安定します。

ケーブルレリーズ  純正でなくても構いませんが、有線の物に限ります。

黒いうちわ  小さめのうちわに黒いケント紙を貼ります。

デコレーション用の物でも、光沢がない方が良いと思います。

養生テープ  レンズを無限遠の状態で固定します。

予備のバッテリー

後は、水分補給の水、虫よけ等

折り畳み椅子 少し前の方にいると、後ろの方から邪魔になるのですが

椅子があれば、三脚も少し低めに出来ますので、あると便利です。

待機時間が長い花火大会もありますね。

花火が上がり、次の花火までが異様に長い事があります。

折り畳み傘 忘れずに。途中で降ったり、帰りに降ったりと、機材もあるので気を付けましょう。

この時期の雨は結構激しい時があるので、自分が濡れただけでは済まない事もありますので、注意してください。

 

カメラの設定

基本的な設定は以下の通りですが、これはフレキシブルに対応していくしかありません。

バルブモード(B)

ハイアマチュアクラス以上では、専用のモードがありますが、

エントリーモデルの中には、マニュアルモードでシャッター速度を30秒以上にすると変更できるものもあります。

マニュアルMでレリーズボタンを押している間シャッターが開いているという状態です。

ISO感度 100~200

青系暗めの物から、フィナーレの白い明るいものまであります

絞りF値 8~13

通常はF8位で良いのですが、最後のフィナーレなど周りが明るくなるレベルなので

一瞬で絞り込めるようにしておきましょう。

もしくは、カスタム設定が使えるのなら、フィナーレ用の設定を予測して

設定しておくと良いかもしれません。バルブでなくて、1秒,2秒とかでも

良い場合もあります。

記録画質はRAW

RAWで撮っておく事が必須です。

花火の撮影は不確実な事が多く、露出も思った通りになりません。

JPEGでは、まともに再現できません。

 

ホワイトバランス 昼光

もしくは、4,500K付近、RAWで撮るのが前提ですので後で調整します。

 

ノイズリダクションは必ずOFF

設定時に必ず確認しましょう。

デフォルトでは自動になっており、長時間は有効になるので

この場合、有効になってしまいます。

例えば、13秒間、露光すると、13秒間、ノイズ除去の処理が

あるので、その間は何もできません。

 

打ち上げ場所にピントを合わせる

可能であれば、明るいうちに現地に行き、花火の打ち上げ場所付近で

ピントを合わせておきます。

そして、持って来たテープで止めておきます。

しっかり止めて、ズームの操作をしても動かないようにしましょう。

ズーム操作と間違えて回してしまい、後でみたらボケボケとなる恐れがあります。

ポイントは、余裕をもって明るいうちに現場に行く事です。

場所取りもありますし、慣れない内は設定等に時間が掛かってしまいます。

やはり、場所でかなり決まりますね。

打ち上げ場所がわかっていれば、花火大会の前日までに場所を決めておくと良いと思います。

ロケハン(日本でしか通じませんが)ですね。

 

お手洗いも中々行けませんので、花火大会までは、無理のない程度に水分をとらないようにしておきます。

 

花火大会の撮影

さて、いよいよ撮影です。

花火大会

場所によっては、このように水面への映り込みが綺麗な所もあります。

運もあるので、難しいですね。

今は、場所取りも難しいのではないのでしょうか。

という僕も最近はプライベートの撮影は殆どなく、花火大会の撮影もしていません。

こちらの画像はシャッター速度 3秒です。

コンピュータ制御なので、短時間にどんどん上がります。

ここでは、黒いうちわの出番はありませんでした。

黒いうちわは何をするかというと、バルブでシャッターを開けている間

そのまま開けていると、街の明かりや余計な光が入り、露出がおかしくなります。

また、花火は打ち上げて開いて、その後崩れていきますが、その崩れる時の状態を撮影しないように黒いうちわでレンズをふさぎます。

勿論レンズには触らないようにします。

そして、シュッという打ち上げる音に反応して、黒いうちわを外して、記録する。

どの位それを繰り返すとか、何秒くらいとか、ケースバイケースなので、少し試して、自分で感覚を掴むしかありません。

撮像素子というキャンバスに絵を描いていくようなイメージです。

余り重なるとなんだかわからないし、少ないと淋しいです。

また、これがうまくいくと楽しいですし、意外な作品が出来上がるので、目で見る楽しみとは、別の楽しみがあります。

下の写真はシャッター速度 13秒です。その下は3秒です。

やはり、打ち上げの状況を見ながら、撮影を終わらせています。

花火大会

花火大会

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

はじめまして、Sabatoraと申します。
現役フォトグラファーとして、活動しています。

日本ではカメラマンと言った方が馴染みがありますが、アーテイストとしてはフォトグラファーの方が個人的に合うと思います。

日々研鑽を積み、僅かずつではありますが、感性と技術を磨いています。
取るに足らない情報かもしれませんが、それを必要とされる方もいらっしゃると思い、シェアしていきたいと考えています。

撮影のジャンルは、美術館の美術品が多いです。
撮影した点数は、ざっと7,000点弱かと思います。
国宝も数十点、重要文化財に至っては300点前後か正確な数は把握していません。
建築や風景、その他も撮影します。

Lightroomのカタログ数は、特に多くもありませんが25万を超えました。
HDR処理することが多いので、そこから生成される画像はもっと少なくなります。
HDRに関しては15年以上取り組んでいますので、それなりにノウハウはあ
ります。

少しでもノウハウを吸収して、それをシェアしたいと思いますので、宜しくお願い致します。

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